01F Office Floor Gain~仕事にも楽しいがある~

管理部門は仕事の評価が難しい。
一方、アイデアを実現する楽しさも

私は現在、ニチレイロジグループ最大の事業会社である(株)ロジスティクス・ネットワークの人事部で、人事施策や戦略を企画・立案して実行する仕事をしています。

人事を含む管理部門は、物流の現場と違って業績など数字で現れる成果が少なく、自身の仕事の評価が難しいことに今でも戸惑いを感じることがあります。例えば私は、今ダイバーシティ推進の一環で女性の役職登用数を増やすプロジェクトを担当していますが、人数が増えればもちろん嬉しいですけど、本当のゴールは皆さんに役職として活躍してもらうこと。活躍というのは数値で明確に計ることができないので、今のやり方が正しいのか、たまにわからなくなってしまうこともありますね。

でも、採用や教育の新しい仕組みなどを自分で考えて企画し、それを実現することができるというのは、人事ならではの面白さであり、達成感もあります。

管理部門は仕事の評価が難しい。一方、アイデアを実現する楽しさも

女性活躍推進室の立ち上げを担当し
キャリア形成のインフラをつくる

これまでの仕事の中で一番印象的だったのは、ニチレイロジグループ本社の人事部で、女性活躍推進室の立ち上げに関わったことです。ゼロから施策を立ち上げる経験をしたのが初めてということもあり、試行錯誤の連続でした。

企業風土改革のための担当役員同行による各地域での部署長説明会や、全女性社員を対象にした「咲カセルロジ女フォーラム」の実施など、あらゆる層を巻き込みながら、女性活躍の重要性・必要性を浸透させていきました。

女性社員の方で、この取り組みをきっかけに役職を目指そうと思ってくださった方もいらっしゃって、少しは従業員の皆さんのキャリア形成に貢献できたかなと思います。また、この活動によりニチレイロジグループは女性活躍が進んでいる企業だと社外からも認識していただくようになり、以降女性の学生さんたちの内定者も増えました。また、企業価値の向上にもつながったと思っています。

管理中心の「守る人事」から、
事業戦略実現に資する「攻めの人事」へ

私は就職活動の時、社会のインフラを支える仕事に就きたいと思っていました。性格的にも、前に出てどんどんというよりは、人を支えたり、人と一緒に何かをしたりすることが好きだったので、社会を下支えする業界が向いているかなと。そしていくつかの業界をリサーチする中で、電力やガスなどの規制の強い業種より、アイデア次第でいろいろなことができそうな物流に的を絞っていったのです。

実際に入社してみて、低温物流という社会インフラを支えている意義はもちろん、いろいろな判断をする時に、人を大切にすることを基本に考える本当に温かい会社だなと思います。私自身の経験からも、やりたいと言ったことはやらせてもらえていると思うので、異なった意見や、人を受け入れる土壌がある会社だと感じます。

今人事は、かつての管理主体の業務から、人的資本経営など、経営の根幹に関わる業務へと変わりつつあります。それを踏まえてこれからは、旧来の管理中心の「守る人事」から、ロジスティクス・ネットワークの事業戦略実現に資する「攻めの人事」に変革していきたいと思っています。

管理中心の「守る人事」から、事業戦略実現に資する「攻めの人事」へ